卒業試験について

 7年生まで修めた生徒は、翌年の1の月16日から一年間、決められた班で卒業試験に挑みます。
 卒業試験の内容は、創立以来変わっていません。

「一年間、各地を旅して様々な冒険に挑み、一年後に学園へ戻ってくる」

 というものです。

 一班4〜6人の班編成は、得意技能の偏りが起きないよう、担任達が協議して決定します。
 「冒険」の内容は特に定められておらず、「国外で自活し、無事に生きて帰ってくること」が第一条件です。
 帰還期限は翌年の1の月15日〜30日までと定められているため、「期限までに帰還する」ことも求められます。
 2の月1日に卒業式が行われ、卒業の証でありエスタイン王国民の誇りでもある首飾りが授与されます。

 この卒業試験は危険を伴うため、卒業試験に挑む前に意思確認が行われます。(その時点で辞退し、中退していく者も少なからず存在します)

 また、卒業後に冒険者になるつもりのない生徒(エスタイン国民は学園で学ぶことが必須のため、このような生徒は多数存在します)は、事前に申し出て「通称:修行班」にまとめられ、他国で一年間、様々に生活してから学園に戻ってきます。

 毎年「途中で挫折して戻ってくる班」や「帰還期限を超過してしまった班」、はたまた「途中で消息不明になる班」もいます。
 前者2つは「成人の儀」失敗と見なされ、再挑戦を認められますが、再挑戦して成功しない限りは王国内で成人として認められません。そのため、あえて帰還せず他国で暮らしたり、そのまま放浪の旅を続ける者もいます。
 後者に関しては、状況に応じて捜索隊が編成される場合もあります。

 なお、卒業後に冒険稼業に就く者は、全卒業生の半分ほどです。
 家業を継ぐ者や、卒業試験中に他国で適職を見つけてきたりする者もいます。